ヨーガの世界 ― その (1)

せっかくインドにいるのだから、ということで、
1ヶ月ほど前から自宅に先生を呼んでヨーガを
習い始めました。

ロスにいた頃から週に3回はヨーガをやっていたので、
かれこれ3年になるのですが、まあ何とも。
まったく基礎がなっていなかった、ということに気づきました。
ポーズをやっているだけではダメなんだ、と悟ったわけです。

さて、このヨーガ。先生いわく、語源はもちろん
サンスクリットで、2 つの語から来ているとのこと。
ひとつは "yui" で、「繋げる」とか「合体させる」とか
「結合する」という意味だそうです 
(この説明をしているとき、先生は両手の指をがっちり
と絡ませておりました)。
もうひとつは "o" とか "gao" とか発音していたけれど 
(その意味不明)、「持続する」という意味なのだそうです。
長い歴史を持つヨーガをいっきに分かろうとは
しないけれど、基本的には心と身体の結合、
精神と肉体を繋げる、という意味のようですね。

先生のお父さんは、かの有名なアイアンガー師の弟子。
先生も小さい頃からヨーガに親しんできたとのことです。

アイアンガーヨガについては別途書くことにしますが、
一番大切なことは self observation。
つまり、自分の身体と精神を常に観察しながら臨む、
ということです。
まあ、この考えはロスで習ったヨーガのクラスでも言われて
いたことですが、この observation をアイアンガーヨガの
基本ともいわれる "alignment" と組み合わせると
一歩違う世界へと連れていかれます。

たとえば、起立の仕方ひとつでもそうです。
ロスのときは、足の外側が真っ直ぐなるように両足を
揃えて (というより普通の人はつま先側がくっつく)、
指を広げてから地面にしがみつくようにおろし、
背中の筋肉を背骨に集中させるように胸を張り、
尾骨がかかとの上にくるように真っ直ぐ立つ、
と教わってきました。
先生も当然同じことを言うのですが、
少し違うのは、そうしながらつま先に力を集中させ
(つま先の指の第一関節から先を床に押し付け、
指が第一関節のところでグイっと曲がるようにする)、
膝はロックインせずに、膝小僧を突き上げる感じに
腿の筋肉を使い、他の筋肉はリラックスさせろ、とのこと。
無理だよー、と嘆きたくなるけど、がんばっています。
後ろに倒れるんじゃないかと思うほど反った (ように感じる) 
状態で、真っ直ぐ立っていることになる、といった感じです。
この、身体の一部の筋肉だけをコントロールできるように
なる、というのが特訓のひとつです。

もうひとつの特訓が、一番基本のサンサルテーションを
行う際に、起立姿勢から手を上げてそのまま前屈するのが
ありますが、その前屈の方法です。

壁から15cm ほど離れて直立。壁にもたれかかってはいけません。
そのままお尻が壁に触れないように前屈。
その際、膝はロックインせず、膝小僧を上に押し上げ、
つま先に力を入れること。
前に倒れるな、と思ったら若干膝を曲げること、です。
最初はどうしてもお尻が壁に触れてしまいます。
この特訓で、前屈の際にお尻が後ろに突き出ないように
するのだそーです。

というわけで、1ヶ月経った今も、ポーズはサンサルテーション
の一番基本のもののみ。まだまだ先は長いようです。



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